フィッシング詐欺とは?手口・事例・対策を分かりやすく解説!

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フィッシング詐欺とは?手口・事例・対策を分かりやすく解説!

スマホやパソコンでメールやURLをクリックする時、それが安全か危険かどうか、しっかり確認していますか?

実は、あなたのすぐそばに、フィッシング詐欺の危険な罠が仕掛けられているかもしれません。

フィッシング詐欺とは、まるで本物そっくりの偽ウェブサイトやメールに誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を盗み取ろうとする、悪質なネット詐欺です。

巧妙に仕組まれた罠に誰もが個人情報を入力してしまい、騙される可能性があり、近年その被害は増加の一途をたどっています。

フィッシング詐欺の手口は、日々進化しており、もはや本物と偽物を見分けることが難しいレベルにまで達しています。

このブログ記事では、フィッシング詐欺とは何か?その手口や具体的な事例、そして身を守るための対策まで、実際に私の所に届いたメール内容を基にして紹介していきます。

フィッシング詐欺の危険から、あなた自身を守るために、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

フィッシング詐欺とは?

フィッシング詐欺なんて、他人事だと思ってた…

そう語る人は、少なくありません。

しかし、フィッシング詐欺は、決して他人事ではありません。

私自身も、先日、あやうくフィッシング詐欺の被害に遭いそうになった経験があります。

私に届いたフィッシング詐欺は、大手ネットショッピングサイト「Amazon」からのメールを装った、巧妙なフィッシング詐欺メールでした。

件名は「[Amazon] アカウント情報更新のお願い」。

フィッシング詐欺メール本文には、「お客様のアカウント情報に不審なアクティビティが検出されたため、セキュリティ強化のため、アカウント情報の更新をお願いいたします。」と記載されており、文末には、本物そっくりのAmazonのロゴマークも入っていました。

普段からAmazonを利用していた私は、何の疑いもなく、メールに記載されていたURLをクリックしてしまいました。

しかし、よく見ると、URLのドメイン名が「amazon.co.jp」ではなく、「amazon.co.jp.●●●.com」のように、不自然な文字列が追加されていたのです。

幸い、私はそのことに気付き、偽サイトでの個人情報入力を防ぐことができましたが、もし、そのままIDやパスワードを入力していたらと思うと、ゾッとします。

また、銀行やクレジットカード会社、運送会社を装ったフィッシング詐欺のメールやSMSも届き、偽のサイトでID・パスワード、さらにはクレジットカード情報まで入力してしまうと、実際に金銭的な被害に遭う危険性もあります。

フィッシング詐欺とは、本人に情報を入力させて盗み取る詐欺ですので、入力してしまわないように注意しましょう。

フィッシング詐欺の仕組みとは?なぜなくならない?

フィッシング詐欺の仕組みとは?なぜなくならない?

フィッシング詐欺の危険性や手口については、ニュースなどで見聞きしたことがある人も多いでしょう。

しかし、なぜ、フィッシング詐欺はなくならないのでしょうか?

それは、フィッシング詐欺が、高度なIT技術や巧妙な心理戦を用いた、極めて悪質な犯罪であると同時に、私たちの情報社会の構造的問題も絡んでいるからです。

まず、フィッシング詐欺を行う側の目的を見ていきましょう。

多くは金銭目的です。

あなたの銀行口座情報やクレジットカード情報を盗み出し、不正に金銭を引き出そうとします。

しかし、それだけではありません。

  • 個人情報そのものを闇市場で売買する
  • 企業の機密情報を盗み出して、競争相手に売り渡す
  • なりすましによって、社会的な信用を失墜させる

など、その目的は多岐にわたります。

そして、フィッシング詐欺の巧妙な点は、私たちの「善意」や「不安」につけ込んでくるところにあります。

例えば、「アカウントのセキュリティ強化が必要です」「緊急の対応が必要です」といった、不安を煽るような文面で、偽のウェブサイトに誘導したり、個人情報を入力させてしまうのです。

さらに、技術の進化も、フィッシング詐欺を複雑化させている一因です。

精巧な偽ウェブサイトの作成が容易になったり、メールアドレスのなりすましが簡単に行えるようになったりと、フィッシング詐欺を行う側のハードルは、日々下がっているのが現状です。

私たちの情報社会は、便利なサービスや情報で溢れていますが、その裏側では、フィッシング詐欺のような危険も潜んでいることを、忘れてはなりません。

フィッシング詐欺の手口とは? 巧妙化する4つの罠とその事例

フィッシング詐欺の手口とは? 巧妙化する4つの罠とその事例

フィッシング詐欺は、「自分は大丈夫」と思っていても、いつ、どこに危険が潜んでいるか分かりません。

巧妙に仕組まれたフィッシング詐欺の手口を理解し、日頃から気を付けておくことが重要です。

今回は、特に注意が必要な4つのフィッシング詐欺の手口について、具体的な事例を交えながら解説していきます。

フィッシング詐欺の事例
  • メール
  • SMS
  • ウェブサイト
  • 電話

1. メール:巧妙ななりすましメールに騙されるな!

最も一般的なフィッシング詐欺の手口が、メールを利用したものです。

本物の企業や組織から送信されたように見えるメールで、偽のウェブサイトに誘導し、個人情報を盗み取ろうとします。

例えば、以下のようなメールが届いたら要注意です。

件名:【重要】〇〇銀行のセキュリティ強化について

差出人:〇〇銀行 < info@ ○○bank.co.jp>

本文:お客様のアカウント情報に不審なアクティビティが検出されました。セキュリティ強化のため、下記URLよりログインし、アカウント情報の確認をお願いいたします。

URL:https://○○bank.●●●.com/

一見すると、本物の銀行から送信されたメールのように見えますが、よく見るとURLが偽物だったり、日本語が不自然だったりします。

また、銀行などの金融機関が、メールで顧客にパスワードやクレジットカード情報の入力を求めることは、通常ありません。

実際に届いたフィッシング詐欺のメール例

フィッシング詐欺とは?実際のメール 三井住友カード 偽物 本物

間違えてクリック・タップしてしまいそうなくらい巧妙に作られたメールですね。

2. SMS:お得な情報や緊急性の高いメッセージに注意!

近年、SMS(ショートメッセージサービス)を使ったフィッシング詐欺も増加しています。

「〇〇の配達状況を確認」「〇〇ポイントが失効間近」「緊急のセキュリティアップデート」など、受信者の関心を引く内容や、緊急性を煽る内容で、偽のウェブサイトへのアクセスを誘導します。

SMSは、メールよりも送信元が分かりにくく、なりすましが容易であるため、注意が必要です。

SMS内のリンクは簡単に押してしまわないように注意しましょう。

3. ウェブサイト:本物そっくり! 偽のログイン画面を見破れる?

フィッシング詐欺サイトは、本物のウェブサイトと見分けがつかないほどそっくりに作られていることが多く、しっかり確認しないと、騙されてしまう危険性があります。

特に、スマホでアクセスした場合、URLの全体が表示されず、偽物と気づきにくいという可能性も。

少しでも怪しい点があれば、安易にログイン情報や個人情報を入力せず、公式アプリやブラウザのブックマークからアクセスするなど、安全な方法を選びましょう。

フィッシング詐欺とは? 本物 偽物 どっち えきねっと

えきねっとのログイン画面ですが、どっちが偽物で本物かわかりますか?

4. 電話:「電話によるフィッシング詐欺」増加中!

電話を使ったフィッシング詐欺も、近年増加傾向にあります。

「〇〇銀行の者ですが、お客様の口座が不正利用されています」「区役所ですが、保険料の還付手続きがあります」など、巧みな話術で個人情報を聞き出そうとします。

また、電話料金未納などから架空請求、オレオレ詐欺、ロマンス詐欺などの危険性もあります。

電話の場合は、相手の顔が見えないため、冷静な判断が難しくなりがちです。

不審な電話がかかってきたら、一度電話を切り、公式の電話番号にかけ直すなど、慎重に対応しましょう。

ここまでくるとフィッシング詐欺というより、電話による詐欺ですね。

フィッシング詐欺の被害者にならないために今すぐできる7つの対策

フィッシング詐欺の被害者にならないために今すぐできる7つの対策

フィッシング詐欺は、巧妙化する一方で、その被害は後を絶ちません。

しかし、正しく対策することで、フィッシング詐欺から身を守ることは可能です。

ここでは、フィッシング詐欺の被害を防ぐために、今日から実践できる7つの対策を紹介します。

フィッシング詐欺から身を守る対策
  • 不安ならクリックしない
  • 公式サイトやアプリを利用
  • 送信元アドレスやURLを注意深く確認
  • セキュリティソフトを導入
  • OSやアプリは最新バージョンへ
  • パスワードは複雑に、定期的に変更
  • 個人情報を安易に提供しない

1. 不安ならクリックしない! セキュリティの鉄則!

フィッシング詐欺は、メールやSMSのURLをクリックさせたり、偽のウェブサイトにアクセスさせることで、個人情報を盗み取ろうとします。

そのため、フィッシング詐欺対策の基本は、「少しでも怪しいと感じたら、安易にクリックしない」ことです。

もし、メールやSMSの内容が気になったら、公式のウェブサイトやアプリを確認するか、電話で問い合わせるなど、安全な方法で確認しましょう。

2. 公式サイトやアプリを利用! ブックマークも活用しよう

インターネットバンキングやショッピングサイトなど、個人情報を入力する可能性があるウェブサイトは、必ず公式アプリを利用するか、ブラウザのブックマークからアクセスするようにしましょう。

メールやSMSに記載されているURLをクリックしてアクセスするのは、非常に危険です。

フィッシング詐欺対策として、最もおすすめの方法です。

3. 送信元アドレスやURLを注意深く確認!

フィッシング詐欺メールや偽ウェブサイトは、公式のものと非常によく似せて作られています。

そのため、URLやメールアドレスを注意深く確認することが重要です。

  • 送信元アドレス
    「@」マークの前後をよく確認し、公式のものと一致しているか、不自然な文字列やスペルミスがないかを確認しましょう。
  • URL
    ドメイン名(URLの「//」より後ろの部分)が、公式のものと一致しているか、不審な文字列が含まれていないかを確認しましょう。

4. セキュリティソフトを導入! 最新の状態を保つことも忘れずに

セキュリティソフトは、フィッシング詐欺サイトへのアクセスをブロックしたり、危険なファイルを検知したりするなど、あなたのデバイスを様々な脅威から守るための強力なツールです。

信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つようにしましょう。

5. OSやアプリは最新バージョンへ! セキュリティアップデートは必須!

OSやアプリの脆弱性を悪用したフィッシング詐欺も存在します。

OSやアプリは、常に最新バージョンにアップデートし、セキュリティアップデートが提供された場合は、速やかに適用するようにしましょう。

6. パスワードは複雑に、定期的に変更! 使い回しは厳禁!

フィッシング詐欺によって、IDやパスワードなどのログイン情報が盗まれてしまうと、あなたのアカウントが悪用される可能性があります。

パスワードは、以下の点に注意して設定しましょう。

  • 8文字以上の英数字と記号を組み合わせた、推測されにくい複雑なものにする
  • サービスごとに異なるパスワードを設定する(使い回しは厳禁)
  • 定期的にパスワードを変更する

パスワード管理ソフトもおすすめです。

7. 個人情報を安易に提供しない! 不安な場合は、家族や友人に相談!

不審なウェブサイトやメールに、個人情報を入力しないようにしましょう。

特に、クレジットカード情報や銀行口座情報は、フィッシング詐欺の格好の標的となります。

もし、ウェブサイトやメールの内容に不安を感じたら、家族や友人に相談したり、公式の窓口に問い合わせるなどして、安全を確認してから行動しましょう。

フィッシング詐欺の被害に遭ってしまった時の被害を最小限に食い止めるための対処法

ここまで、フィッシング詐欺とは何か、その手口や対策について解説してきましたが、万が一、フィッシング詐欺に遭ってしまった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか

もしかして、騙された…?

個人情報を入力してしまった…

そんな時こそ、落ち着いて行動することが重要です。

パニックにならず、以下のステップに沿って対処しましょう。

フィッシング詐欺の被害に遭ってしまった時の対処法
  • 落ち着いて状況を把握する
  • 関係機関に連絡する
  • 証拠を保全する
  • パスワードを変更する

ステップ1:落ち着いて状況を把握する

フィッシング詐欺に遭ったかもしれない場合は、落ち着いて、具体的にどのような被害に遭ったのかを把握しましょう。

  • どのサービスのフィッシング詐欺サイトにアクセスしてしまったのか
  • どのような情報を入力してしまったのか(ID、パスワード、クレジットカード情報など)
  • いつ、どのようなフィッシング詐欺メールやSMSを受信したのか

これらの情報をメモしておくと、後の手続きがスムーズになります。

ステップ2:関係機関に連絡する

被害状況に応じて、以下の関係機関に連絡しましょう。

  • フィッシング詐欺サイトで利用したサービスの提供元
    ID・パスワードの変更、アカウントの凍結などの対応が必要です。
  • クレジットカード会社
    クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡し、カードの利用停止を依頼しましょう。
  • 銀行
    ネットバンキングのID・パスワードを入力してしまった場合、すぐに銀行に連絡し、口座の凍結などの対応を依頼しましょう。
  • 警察
    金銭的な被害が発生した場合や、個人情報が悪用される可能性が高い場合は、警察に被害届を提出しましょう。

ステップ3:証拠を保全する

フィッシング詐欺メールやSMS、アクセスしたフィッシング詐欺サイトのURLなど、被害を証明できる可能性のある情報は、すべて保管しておきましょう。

スクリーンショットを撮ったり、メールを転送したりするなどして、証拠を残しておくことが重要です。

ステップ4:パスワードを変更する

フィッシング詐欺サイトでIDやパスワードを入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更しましょう。

他のサービスでも同じパスワードを使用している場合は、念のため、そちらのパスワードも変更することをおすすめします。

フィッシング詐欺に遭ってしまった後も、落ち着いて適切な対応をすることで、被害を最小限に抑えられる可能性があります。

フィッシング詐欺とは?のまとめ

今回は、巧妙化するフィッシング詐欺の手口と、被害から身を守るための対策について詳しく解説しました。

改めて、重要なポイントを3つおさえておきましょう。

フィッシング詐欺とは?のまとめ
  1. フィッシング詐欺は他人事ではない!
    • インターネットを利用するすべての人が、フィッシング詐欺の標的になる可能性があります。
    • 「自分は大丈夫」という油断を捨て、日頃から警戒を怠らないようにしましょう。
  2. フィッシング詐欺の手口は日々進化している!
    • 最新の手口や事例を把握し、常に情報収集を続けることが大切です。
    • 本記事で紹介した内容を参考に、フィッシング詐欺への意識を高めましょう。
  3. フィッシング詐欺は予防と対策が重要!
    • 不安なメールやSMSは無視する、公式アプリやウェブサイトを利用するなど、自衛策を徹底しましょう。
    • 万が一、被害に遭ってしまった場合は、落ち着いて適切な行動を取り、被害を最小限に食い止めましょう。

フィッシング詐欺は、巧妙な手口で私たちのセキュリティ意識の隙を突いてきます。

しかし、正しい知識と対策を身につけることで、フィッシング詐欺の被害から身を守ることができます。

このブログ記事が、読者の皆さんが安全で安心できるデジタルライフを送るための一助となれば幸いです。

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